ハッピーエンド

精神科通院中。なんだかんだ生きてればそれでいいんじゃないですか。

4 - 「いきなり100にはなれない」

 

復学した。20歳にして2回目の1年生という舞台に立っている。

「人生は1回しかないので、どうせなら好きなことやって死にたいからここにいます」って自己紹介で淡々としゃべって笑ってもらえたのはよかったかなって思ったり、ああ自分って極端だなって思ったり、ここまで割り切ってズバッと言えるのは少し進歩したのかなって思ったり。

 

わたしはつくづくまわりの人に恵まれているなと感じる。どうしてもできないことがあるとき、ずっと隣で話を聞いてくれる担任、コンビニで会ったりすると手を振ったり声をかけてくれる同級生、前の学年で仲良くしてくれていた友人たち、「ここが1番いいならここにおいで」と診察日以外でも予約をいれてくれる主治医、体調と相談しながらでいいよと言ってくれるバイト先の店長、送り迎えやわたしのことを常に気にかけて無理のないようにしてくれている家族。

今度は悲しませることのないようにという勝手なプレッシャーや、こうやって大事にしてくれているという事実をつけつけられようにされると、大事なものが増えていくような気になって、それが大きくならないうちに死んでしまいたいなあという気持ちも大きくなる。恵まれてるって最高に良いことなのかもしれないけど、最高に悲しくて最高に寂しいことでもあると思う。

 

「いきなり100にはなれないよ」と診察で言われた言葉、最近のパワーワードというか。頑張らなきゃ頑張らなきゃって焦ってないつもりでもいつのまにかまわりが見えなくなって、まわりの意見を素直に取り入れることが難しくなって、いつのまにか100を目指してる。目的や目標はそれを達成することだけじゃないはずなのに。わかっていたはずなのに、いざ言われてしまうとハッとするし、悔しくてどうしようもなかったな。まだ始まって1週間。先は長い。

 

頑張らなくても認めてほしい自分がまだいるけど、頑張った人しかみられない景色があるのも事実なわけで。わたしが目指したいのはもちろん後者で、何年後かそうなれるのは誰でもないわたし自身の問題。焦らないでやるっていうのは厳しいかもしれないけれど、そこをうまくやっていけたらいいなと思います。

 

 

おわり。読んでくださりありがとうございます。